「Non-System disk」というエラーが出来る原因は複数あります
フロッピーディスクやCD/DVDが挿入されたままで起動すると、[Non-System disk or disk error]というエラーを出すことがあります。
windowsのBIOS設定の起動順序に誤りがあったりする場合は、正しい起動のプロセスがなされずにエラーが出る場合があります。
HDD内のシステムファイル、具体的にはブート構成ファイルに問題が発生しているか、HDD自体に問題が発生している可能性があります。
「Non-System disk」のエラーが出た場合の対処は以下の通りです。
CD/DVDのトレイに不要なディスクが入ってままになっていないかを確認しましょう。入っている場合は、トレイからディスクを取り出した上で再起動を行いましょう。
BIOS設定が原因だとすると、起動順序に間違いがあると考えられるので変更しなければいけません。
パソコンを起動する場合、WindowsがインストールされているHDDを最初に起動しなければいけませんので、他のデバイスが上位にあるとエラーが発生してしまいます。
BIOSでの起動順序の設定は以下の手順で可能です。
1、BIOS画面を起動する
2、「Boot」を選択
3、対象HDDを一番上にする
4、F10キーを押す
BIOS画面はパソコンを起動した際、メーカーロゴが表示されたときに指定のファンクションキーを押すと表示されます。
指定のファンクションキーはメーカーごとに違うので、取扱説明書やメーカー公式サイトのヘルプページで確認してください。
この問題が発生している場合は、HDD内にOSを新しく再インストールすることが最も効果的な対策となります。OS再インストールを試みたところ、うまく再インストールが出来なかった場合は、HDDまたはSSDが物理的な破損をしている場合があります。その場合に、HDDの中のデータを必要とする場合はデータ復旧業者に依頼する以外復旧の手段はありません。HDDの中のデータを必要としない場合は、新しいHDDを購入して交換することをおススメします。
OSの起動障害や、機器の認識不良を起こしている媒体に、通電や再起動を繰り返すと、次のようなダメージを負う可能性があります。
通電や再起動を続けることにより受けるダメージとは?
不良セクタの拡大
不良セクタとは、読み書きができなくなったセクタの事です。データが存在する場所が、ヘッド不良等の理由で不良セクタとなった場合、読み出せるまでリトライしてしまい、不良セクタが拡大してしまうことがあります。
ヘッドクラッシュ
HDDは、ヘッド不良、基板不良、モーター不良等、様々な理由で故障しますが、問題がある状態で通電を続けると、一定の浮上率を保って動作するヘッドがディスク面(プラッタ)に触れてしまい、傷がついてしまうことがあります。
データの上書き
データの上書きとは、作成したユーザーデータに限りません。OSを起動する途中で行われるシステムデータの上書きや、HDDを管理する情報の上書きなど、再起動を繰り返すことで、意図しない情報の上書きが発生してしまうことがあります。
故障したHDD/SSDに通電を繰り返すと、大きな負荷がかかり、致命的なダメージを負ってしまう可能性があります。最初は軽微なエラーでも、通電を繰り返すごとに、エラーが拡大していく恐れがあります。可能な限り安全な方法で、パソコン本体や、外付けHDD等の障害機器の電源を切ってください。
再起動を繰り返すことで、誤った情報が上書きされ、データ復旧が困難になる場合があります。HDDが問題なくとも、上書きされたデータは復旧ができません。OSが起動しない時に表示される画面のメッセージに従っても、必ずパソコンが立ち上がるという訳ではなく、再起動の過程でデータを消失する可能性があります。
不具合が発生したとき、[周辺機器を取り外す]、[全ての電源を落とす]、[BIOSの設定を初期化する]、[OSの上書きインストールを試みる]、といった方法で症状が回復する可能性はありますが、その過程でデータを消失する可能性もあります。また、システムドライブのHDD/SSDに物理的問題が発生していると、再起動を何度も試みることによって、症状を悪化させてしまう可能性があります。大切なデータが保存されている場合は、お早めにご相談ください。適切な対処が必要です